代表取締役社長 清水大樹
設立 | 2004年1月29日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://neo-standard.com |
15歳の時に1000万を貯めると決意
働き始めたのは15歳から。
高校を1年も通わずに辞め、とりあえず働くしかありませんでした。
家が裕福でなかったこともあり、
お金持ちになりたいという思いは人一倍強かったですね。
学歴もない若者にとって働ける相場は決まっています。
工事現場で穴を掘る日々を送っていました。
ところがそれでは将来性がないと思い、
とりあえず何かできるくらいの資金を貯めようと思い立ちます。
その額1000万円。
昼も夜も、寝る間すら惜しんで一生懸命に働きましたね。
22歳の時に目標額を達成。
知り合いの不動産会社がたたむという話を聞き、そのまま購入しました。
不動産業に興味があったわけではなく、
たまたま目の前に買える金額の会社があったというだけです。
父は建築現場に事務机などをリースする事業を行っていましたが、利益の少ない仕事でした。
やがて経営危機に陥り、不動産業の傍らに手伝うように。
リース品は減価償却するには時間がかかります。
しかも現場などの使用環境が悪いところでは使い物にならなくなってしまうこともあり、
いかに安く商品を仕入れられるかがキモでした。
そこで目をつけたのが管財物件。
夜逃げや差し押さえなどにあった家でも、
大家は家具を勝手に処分することはできず、
競売にかけられることになります。
すると二束三文のような金額で競り落とすことができるのです。
その方法で父の会社で取り扱わない家電などはネットオークションなどで売っていたのですが、
これがまた儲かった。
顧客数が増え、取り扱う金額も増えてきたため、不動産会社は社員に譲渡し、
NEO-STANDARDを設立したというわけです。
三感三情と社員への熱い思い
当社の経営理念は「三感三情」。
感謝・感心・感動の3つの感と、
愛情・友情・人情の3つの情を大切にして仕事をするようにと
社員には呼びかけています。
同業他社の多くがいかに利益を出すかということを掲げているところも少なくないですが、
私はちょっと違います。
私が考えているのがどうしたら社員に稼がせてやれるかどうかということ。
私を含めてですが、当社で働く従業員の多くは誇れない学歴や職歴の者ばかり。
多くの失敗や挫折をしてきて、自信を失っている者もいるかもしれません。
私自身がそうだったからこそ、そんな彼らの気持ちがよく分かるんですよね。
そんな彼らに示したいのが
「人生は頑張り次第で逆転できる」ということ。
「どうせ自分なんて…」という思いを捨て、
「これからだぞ」という気持ちに転換をしてほしいんです。
夢や希望を持って少しでも幸せな人生を歩んでいってもらいたいんです。
そのためにも経営者として体現できる姿を見せたいという気持ちが、
私を突き動かしている最大のモチベーションですね。
リユースからヘアサロン運営まで、広がるネオスタンダードグループ
有限会社NEO-STANDARDを中心とするネオスタンダードグループは
リサイクル品の買取・販売をはじめ、ヘアサロンの運営まで
その事業内容は多岐にわたっています。
一口にリユース事業と言ってもそれぞれ業務を特化しているのが特徴的で、
お客様の幅広いニーズに応えられるように努めています。
買取専門店の「ネオスタンダード」、
ブランド専門店の「ブランドR」など、
複数の種類があります。
そして買取の形はWEBでも。
買取専門店「ネオスタ」では、
品物が大きくて持ち運びが大変な方や、
ご近所に店舗がない方にもご利用していただけるように、
宅配買取や出張買取にも対応させています。
同様に楽天市場やYahoo!オークションストア、amazonなどでも販売しています。
最新商品から入手困難な掘り出し物まで、
コレクター垂涎の商品もあり、幅広い世代の方から支持をいただいております。
さらには、グループ内外の店舗や事業所の内装リフォーム、外装リニューアルなどを行う
「ネオスタンダードリフォーム(株)」や、
不動産業でのノウハウを活かした不動産仲介、販売を行う
「(株)ネオスタンダード不動産」などの事業も同時展開。
高級ブランド時計や装飾品の修理を行う「時計工房ネオスタンダード」や、
「ヘアサロン ドラセナ」を運営する(株)ネオスタンダードビューティーなど、
日夜グループ全体でサービスの向上に努めています。
すべては未来の社員のために…それが会社のためにつながる
将来のビジョンについてはよく聞かれるのですが、
具体的には定めていません。
「目標に向かって」というと良い響きではありますが、
目的から逸れて目標に固執する事を危惧しているからです。
会社を経営する以上は存続繁栄は使命だと思っています。
今働いている社員たちに幸せになってもらいたい思いが
モチベーションになっていると言いましたが、
幸せになるにはそれなりの生活を送れるようにすることが基本。
安定した生活ができてはじめて夢とか希望が持てるようになるのではないでしょうか。
会社が続く以上、これから入ってくる新しい社員たちもどんどん増えてきます。
こういった彼らの雇用や給与を確保するためにも
成長し続ける会社でいないとならないですから。
存続させるんだという使命感と、
社員に幸せになってもらいたいという気持ちで
これからも展開していくつもりです。
買取専門店「ネオスタンダード」に関して言えば、
現在首都圏を中心に1都5県にわたり52店舗まで拡大させてきました。
しかし、ただやみくもに数だけを増やしてきたわけではありません。
基本的には店長となるべき人材が育ってから店舗を作るという感じなので、
人が育つことが第一なんですよね。
だからこれからも変わらず力を入れていくのが人材育成・研修制度ですね。
察知力と接客力を養う充実した研修制度
50店舗を超えるまでに展開してきましたが、
悩んでいたのが店長など管理職に就く社員の高齢化。
これまで中途採用を多く行ってきたこともあって、
店長で40代の社員も多く在籍しています。
50代になる社員も当然ながら年々増えて行きます。
買取という仕事は常に最新の商品や真贋について勉強が必要な為、
年齢を重ねて記憶力の低下に伴い、
どんなに頭の良い方でも無理が生じて来ます。
それで力を入れ始めたのが新卒採用。
店舗で勉強を兼ね続けるのではなく
年齢を重ねた社員には次の新しく輝けるステージを用意したかったのです。
新入社員の教育係を担当してもらうことで、
彼らにも仕事と使命感が生まれます。
年齢を重ねた社員にしか分からない経験やノウハウもありますので、
そういった部分を次の世代につなげるのも彼らの役割。
若い世代はしっかりと吸収するべきところを吸収してもらって、
早く一人前になれるように頑張ってもらいたいですね。
求める人物としては人が好き、人を大切にできる人。
当社の一番の強みは観察力と接客力ですから、
お客様と向き合って表情や仕草などから要望を察知できる、
聞き出せる能力に長けている人が最高です。
ただ最初から完璧な人物などそうそういませんから、
そこは充実した研修制度でカバーします。
中途採用でも接客研修だけで4~5ヶ月を要しますし、
店長を任せられるようになるにはさらにそこから特別な研修が必要です。
厳しい内容のように聞こえるかもしれませんが、
何事も初めが肝心ですから
最初に「分からない」「嫌だ」という感情を取り去るように研修、育成には時間をかけます。
それが離職率3%という結果に結びついているんだと思います。
自己責任で自己成長を
一番大切なのは「ひと・もの・こと」のせいにしないこと。
「こんな時代だから…」
「こんな学校しか出ていないから…」
では自らの向上につながりません。
基本的には何があっても自分の責任と考える姿勢がとっても大事なんです。
例えばケンカになって相手を怒らせてしまったとします。
相手方が9割悪いとしても、残り1割の自分の非に考えを巡らせてみましょう。
どちらが正しく、どちらが間違っているということではなく、
相手を怒らせてしまったという事実には自分にも非がある。
どうすればそうならなかったんだろうと考え、
自分の至らなかったところを少しでも埋めるような努力をするのです。
「雨が降ったからお客様が来ませんでした」
と報告するのは簡単です。
子供でもできます。
そうではなく、
「雨の日でも来てもらえるサービスを提供してみたらどうか」
という考え方に発想を転換してほしい。
すべてを天候や環境のせいにするのではなく、
こちら側に努力できる部分が0.1%でも残っているなら
追求してみる姿勢を大切にしてほしいんです。
すべては自己の成長につながると思えば、どんな困難でもプラスに転換できます。
そしてその根本は自己責任だということを忘れないで下さい。